如何に土台で発生した力をボールに伝えるか | 間違いだらけのテニス指導 <初級(初心者)・中級から上級テニスを目指すために>

如何に土台で発生した力をボールに伝えるか

前日の土台の件と関連することです。

「如何に土台で発生した力(土台で作った力)をボールに伝えるか」

後にも先にもこれしかないのです。そう強く思います。


土台で発生した力(作った力)を効率よく、ストレスなく、ボールに伝えた時、その時におのおののパーツもそれなりに動作している、ということです。


このそれなりに動作しているパーツを取り出してピンポイントで訓練するとほぼ問題が生じます。肝心の土台や、そこからの伝達を蔑ろにするばかりか、下手をすると破壊してしまうからです。


さて20年くらい前のテニス解説書で比較的有名な講師がサービスの解説を行っていました。「腕だけで打った時」「腰から上を使った時」「下半身を使った時」というように分けて、そのスピードを比較してました。もちろん結果は順番に上がっていきます。ただし、この解説のおちに問題があるのです。「腕だけでサービスを打つと140キロで、下半身を加えると170キロ。だから腕の力の要素がサービス速度に大きい」ということなのです。こういう指導が日本のテニスでまかりとおってきたと想像します。本来は下半身で力を発生させ、上半身でそれをラケット、ボールまで伝える、ということだと思います。まあ、「でなければならない」ということは言えません。その人のテニスへの接し方で方法は変わってもいいのですから。ただし、より速いとかより強力を求めるならば、この講師は落第だと思うわけです。


「如何に土台で発生した力(土台で作った力)をボールに伝えるか」
この方法論は沢山あると思いますし、人によって(体格や能力によって)その使い道が違ってくると思います。テニスの練習のひとつの大きな意味はここにあると思います。