現代テニス??? | 間違いだらけのテニス指導 <初級(初心者)・中級から上級テニスを目指すために>

現代テニス???

元プロなんかがTV番組で「現代テニスは」なんて話をしている。

しかし、これはちょっと違うんではないだろうか。


日本のテニス業界が文部省のような頭のテニス教育の頭しかなかった。四角四面の何を根拠にしたのか定かでない「テニス技術」を展開してきた。

そこにポツポツ国際的に活躍する選手が現れ、そこで目がさめる。「日本人でもできるんだ。日本人でもできるのは現代テニスなのだと」。

別に現代テニスというほど、現代に特化したテニスがあるわけではない。要は日本のテニス業界が島国に閉じこもって世界やテニスの本質を吸収、探求できてこなかっただけの話なのだ。

オープンタンス、ワイパースイング、スピンサービスにエトセトラ。そんなものはとっくのとーちゃんで行われてきたのである。なーんも現代テニスじゃない。

まあ、ラケットがウッドからカーボンになったところは「現代」といって差し支えないと思う。しかし、その後のラケットなど大した進化はしていない。30年前のカーボンラケットだって十分使えるというものだ。

まあ、軽くて反発力のあるラケットはできたから、それを使って楽にテニスはできるようになったのだろう。いい加減に打ってもそこそこできるのが「現代テニス」なのである。強いテニスはしっかり打っていかないとならないところは変わらないのである。

「現代テニス」というと聞こえがいいのだろう。
しかし、正確には「日本のテニス業界関係者が漸くテニスを知るようになった」ということだと思う。


ちなみに。それでも日本のテニスはまだまだだろう。その部分を列記する。

・世界では通用しないオムニコートの常習
・ダブルスのTVメジャー中継なし
・デビスカップのTVメジャー中継なし
・硬直化したスクールでのダブルス戦術指導。
・シングルスが弱いくせにダブルスにさえも真面目に参戦しない日本プロ
・テニスの個性を楽しむ様子はない。錦織だけが騒がれる。
・ネットのテニスに関する情報公開の有様を見ればわかる。海外はユニークな人達がユニークに情報発信している。
・などなど
である。