間違いだらけのテニス指導 <初級(初心者)・中級から上級テニスを目指すために> -102ページ目

長く押す

長く押すと安定しよりコントロールができるようになる。

長く押すとはどのように???

手だけで押すのは体の構造上限界がある。
(A)試しに地面に足を固定してボレーをすればわかる。

(B)逆に手を固定して、足の運びだけでボレーをしてみる。

(A)と(B)とどちらかのみを使えと言われたらどちらを使う?
(B)のほうが安定しているのだ。

実際には(A)と(B)を使う。

何故、長く押すと安定し、コントロールできるのか?

相手の球もいろいろある。<それを吸収して、自分の思う所に打つ。>
<>の間が長ければ長いほど、その間でいろいろできる。

振り抜き

振り抜けという。

これはいろいろな箇所が連動していないと実はできない。

ラケットヘッドを首にまきつけるくらいに振り抜けといっても、
右肩が残っていては無理。
これを無理矢理しようとすると、妙にぎこちないスイングになる。

足ー>腰ー>肩ー>肘ー>手首ー>ラケット
というように繋がっているわけで、
右足の押しが最初にあり、それに連なって他がついてくる。
(プレーの局面によっては右足の押しができない場合もあるが)

「肘を出せ」というアドバイスがあるが、これのみを実践しようと
するととんでもなくなる。肩も出ていないとうまくいかないのだ。

どこかで述べたが、昨今のテニス雑誌は有名選手の
分解写真の良い所のみを切り出して
「こーせよ」と書かれているか、そのように解釈しがちに
なるものが多い。
「こーせよ」という部分のその土台に本当の意味が隠れて
いることが多いのだ。

トスの位置

テニス雑誌の特集でサービスのトスを扱うことがよくある。

しかし、注意が必要。

例えばスピンサーブ。

スピンがかかるために必要なトスの位置がある。トスだけの問題ではないが、必要最小限の位置がある。
この位置は当然、前後左右上下の座標により決まる。しかし、前後だけを扱ったり、左右だけを扱ったりするものが実に多い。

最も大切なことはボールにどのようにラケットがあたっていき、ぬけていくかということ。
このことへの理解がないと、いくらやってもうまくいかない。

右利きの場合。
トスを左のほうにするが、この時トスが後ろすぎると腰を曲げなければならなかったり、押しが足りないサービスになる。トスが適度に前にあると、スムーズな体の傾斜でボールの下に入り、かつ押しのあるサービスがうてる。
適度なトスをあげると、あげるのに使う左手は奇麗にのび、それが自然にキープされてくる。フォームも安定してくる。球にも威力がでてくる。

サービスに悩んでいる人はトスの位置(上下左右高低)についてもっと試行錯誤されたし。
誰でも必ず何かが掴めるはずだ。

球の飛ばし方の根本

初心者への最初の指導が重要だろう。

最初は皆一般的にはハエたたき感覚であるだろう。

また、右利きの人が球に左回転をかける場合、野球のボールにカーブをかけるようにするだろうが、それをやるとかすれた弱いサーブになる。

ほとんどの本にはラケットがボールにあたる前と瞬間と後の、ラケットと体の動作について理論的に説明していない。腕や足や肩やもろもろのことを個別に説明するだけ。最も感じんなラケットとボールの関係が抜けているのである。

例えば
「スピンのトスは頭の後ろに」という説明で終わっている。
結果、本当に頭の後ろにトスをあげて「あー、うまくいかない」となるのである。


どうしてこのようになるのか。概ね次ぎのとおりに想像する。
選手やコーチの日本国内でのキャリアを重視し、本当にコーチ力や指導力のある人の解説を採用していないことにある。
日本のテニスがいつになっても強くならない原因も大方こんなところにあるのではないだろうか。

もっともっと、初心者にも納得できる指導や解説が必要だと思う。

試合時のほぐし

試合時の緊張で体は言う事を聞かなくなる。

試合時にベストな自分に持っていくようにするには、気持ち以外のことが必要だ。

いくつかあげる。

・ラケットを手のひらで回す。固定するとかえってバック、フォアの切り替えが鈍るようだ。
・足のジャンプ
・足の小刻み

守りをもっと練習すべきだ。

スーパーリーグのダブルスを見て。

下位リーグに比べ、守備が圧倒的に違うと思った。

守備ができている。

相手のスマッシュを拾う。
相手のポーチを拾う。

もちろんただ拾うだけではない。逆襲に繋がるボールも打つ。

上級になるとほとんどリターンはかえってくる。ファーストボレーも
攻めるボレーばかりでなく、守るボレーも大変重要になってくる。

下位だとサーブで決まってリターンが返らない場合も多く、いい気になりがち。
ファーストボレーの精度があまくなるのだ。

どうも攻めることは練習で意識が高いが、守りに関して低いと思う。

どんな球技にも攻守があり、どちらも疎かにできないどころか守りのほうが
大切であったりする。

うまくいかない時

試合でうまくいかない時の修正方法。

この修正方法はいろいろあるのだろうが、
あまりあれもこれもは難しい。

そこでシンプルにすると良いと思われるのは。

・腰を低くする。人によっては片膝を地面につけても良い。

これにより、左右前後への反応が良くなる。ボールを下から
見れる間隔になるので安心感が出てくる。

いかに集中するか

どのような試合においても、
いかに集中すべきか、が大切だ。

どのような技術レベルの人でも
その人の「集中」の有無は
他者からわかり、集中している時は
美しく集中していない時は醜い。

極端な言い方であるが、物事は
総じてこうである。

左手を使い、右肩の押しを促す

左手を使わないので、体が回転せず、右肩や右肘が前に行かず、
押しのないフォアハンドになる。手で強引にこねくっている。いままで
これで無理くり調整してきた。

左手をスイングの先行にすること。
それで気持ちのよい振り抜きフォアになるだろう。

肘の位置と先行状況

肘の通過ルートがどのへんかが肝心。

顔の横をすぎるとスピンはかかりにくい。
また、肘が先行していないスイングは威力がでない。

プロの写真を見ると
サービスのスイングの通過過程で
肘が頭よりもかなり上にあるのがわかる。
プロほどはいかなくとも、これに近づけることは
大事だ。

肘が先行するスイングは
見た目以上に威力がでる。